Fireムーブメントの到来 40代でアーリーリタイヤを目指す
通常、リタイヤは60歳以降ととらえられてきました。
しかし、現状は年金制度が維持できず、人々の平均寿命が延びています。
社会保障費はパンク状態で、65歳定年が基本となっています。
今後、70歳定年へと移り変わっていく日もそう遠くないのかもしれません。
一部の意見には、平均寿命-10歳までを定年とすべきだというものさえあります。
自分の人生を豊かにしたい。
人生の大半を会社勤めで終わらせたくないという若者が増えており、それがFIREムーブメントと言われています。
FIREとは英語で解雇される。
悪い意味でつかわれる言葉ですが、これをポジティブにとらえているのが大きな特徴です。
日本国内でも年金に加入していない人々が増えてきました。
老後は年金だけでは維持できず、生活保護を受給して生活するスタイルの高齢者も増えてくるはずです。
以前はどの会社も3000万円近い退職金が出ていましたし、その時は郵便局の金利は6%となっていました。
預けておくだけで自動的に増えていき、自然と老後の見通しを立てることができました。
また、寿命も今ほど長くなく、生産年齢人口もたくさんいたため、10人で1人~6人で1人を支えるという構図でした。
それが、1人で1人を支えるという時代に変わってきます。
当然、支え切れません。
かといって、今の若者は、40年以上働き続けたいと思っている人が少なくなってきており、その一部がFIREムーブメントを起こしています。
彼らは具体的に何を行っているかというと、節約と投資です。
節約も究極に節約している若者が増えてきました。
衣服は極力買わない。
コーヒーなどの毎日の飲み物は購入しない。
お昼ご飯はサンドイッチなどを自分で作って持ってくる。
家賃がもったいないので、実家から通える圏内で生活する。
と言った徹底ぶりです。
そして、給与のほとんどすべてをインデックス型の投資信託へ回しています。
例えば、極端な話、年間300万円で生活できるのであれば、7500万円ほどの貯蓄があれば、あとは少しずつ取り崩しながら生活をしていけば、生活することは可能です。
その7500万円をいかにして貯めるのか、それに全力を注いでいる若者が増えてきました。
コーヒー1杯と言っても、150円程度はかかります。
毎日飲むとしたら、かなりの金額になってしまいます。
実際に朝、コーヒーを購入する社会人は非常に多く、今となっては多くのコンビニでコーヒーを簡単に煎れることができます。
そして、そのコーヒーが爆発的に売れているため、多くのコンビニでコーヒーメーカーがたくさん導入されました。
そのコーヒー代を節約する。
そして、その節約したコーヒー代を投資に回す。
これが、FIREムーブメントを起こしている若者の基本的なスタイルです。
彼らの特徴は、給与を投資に回していることです。
そして、得た給与で何を買っているかというと、品物ではなく、時間を買っているということになります。
もっと言うと、自由な時間を買っていると言っても良いでしょう。
20代から積極的に貯蓄をして、40代で早々リタイヤし、好きなことをしてのんびりとした人生をの楽しむ。
そう言うスタイルに憧れて、仕事と貯蓄、そのための節約と投資を行う若者が増えているのです。
早くリタイアし、自由な時間を手に入れ、より幸せな人生、より合理的な生活を目指す。
自由な時間があって、充足した暮らしができるのであれば、それはそれで幸せな人生かもしれません。
中には、海外へ移住を考えている人々もいます。
私自身は、FIREムーブメントとまではいきませんが、それでも生活をできるだけ質素にして、それでもなおかつ、子どもたちが楽しいと思えるような生活を考えています。
例えば、遠くへ行ったり、外食をすればかなりのお金がかかってしまいますが、自宅の庭でBBQをするなどして節約をしながら楽しんでいます。
子供達にも役割を与え、手伝ってもらい、それ自体が1つのイベントになるように工夫をしています。
今の子どもは火をおこすことから始めるだけで、とても興味を持ってくれます。
簡単なことでもとても難しいと感じてくれます。
そして、毎日、当たり前のように出てくる食事は当たり前ではないということに気づいてくれます。
そして、余ったお金をできるだけ貯蓄に回して、将来、アーリーリタイヤとまではいけないかもしれませんが、それでも60歳で定年をして、あとは自由に暮らせるように準備をしていきたいと思っています。
まずは、無理のない適度な節約と、余裕資金の投資を続けていくことで、将来に向けた大きな資産を形成できるようになります。
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